生前葬とは

納得のいく葬儀をしたい、家族に迷惑をかけたくない

お亡くなりになる前から、ご家族に迷惑をかけたくない、自分が納得できる葬儀をしたいと願う方も多いです。
自分が生きているうちに葬儀の段取りやお墓の手配などしておけば、万が一自分が死ぬようなことがあっても安心と、生前葬を行う方もいます。

本人が生存している際、自分の最後の形を考える事が出来るというのは、素晴らしい事です。
この思いの中には、生前お世話になった方へ、生きて話が出来るうちに自分の口で自分の言葉で感謝の気持ちを伝えたいという思いも含まれています。

生前葬の形は一般的な葬儀から無宗教葬など幅広いもので、招待状をお出しして葬儀を行うという非常に前向きな葬儀の形です。
ある意味、現代よくいわれている「終活」の一環と考えられます。

実は歴史が古い生前葬

現代になってこうした生前葬という葬儀の形が行われるようになったと考える方も多いのですが、実は非常に歴史長き葬儀で、随筆集「甲子夜話」という随筆の中に、ある藩主が命あるうちに葬令を行いたい」と希望し自然葬を行ったという記録が残っています。

棺、香花を用意し、ご本人は棺に入るための白装束を着用し、その格好で棺に入り、御坊様にお経をあげていただく、最終的に埋葬される直前に棺から出てきたという本格的な生前葬を行っています。
今に始まったという事ではなく、生前葬は古くから行われてきたもので、お亡くなりになる前に家族に苦労をかけないようにと生前葬で葬儀を行ってしまう方もいますし、自分が自分の葬儀をプロデュースしたいと生前葬を行う方もいます。

少子化との関係

葬儀に関して生前葬という形を知っているかどうかアンケートをとってみると、男性50%以上、女性は60%以上の方が生前葬を理解されていました。
葬儀については昔よりも現代人の方がより深く考えているのではないかと感じます。

なぜかというと、今は少子化でお子さんが一人っ子というご家族も少なくありません。
2人兄弟でも結婚すれば4人の親の葬儀を出すという事も考えられ、一人っ子ともなればその負担は非常に大きなものとなります。
兄弟姉妹がいるから葬儀の時も安心ねという時代は終わり、また、親類とのお付き合いも希薄になっていることで、葬儀の際、相談できないという事も考えられます。
親が子供の負担を考慮して、生前葬を行いたいと希望されることも少なくないのです。

芸能界でも生前葬を行っている方がいて、ある有名な俳優さんは葬儀委員長を著名な俳優さんに依頼し、そうそうたる顔ぶれの生前葬となったことでも知られています。
お亡くなりになる前に、残しておきたい言葉をそのまま参列者、ご家族に伝える事が出出来る生前葬はこれから多くなることも考えられます。