インドネシアの葬儀文化とは

インドネシアは宗教が混在しているから葬儀事情も違う

インドネシアと言えば赤道直下の南の島というイメージが強いと思います。
日本でもよく紹介されているバリ島などリゾート地もあれば、国政が行われているジャカルタの大都市があり主に後者の方がビジネスや大学などの中心地です。

インドネシア人の7割以上が戒律の厳しいイスラム教徒ですが、生活の中にも浸透しているイスラムの教えは、国民にとっても幸せでいられる風習だと言われています。
イスラム教の葬儀は、普段の生活からして戒律が厳しいので特別難しく考える必要はありませんが、故人とのかかわりがなくても葬儀の場にいれば参加することもできます。
基本的に飾らない葬儀を心掛けているので服装についても普段着でも構わないと言われています。

しかし、それは地方に限るようです。
ジャカルタなどの都会では、上流階級が多く住むエリアですからイスラムの教え通り、しきたりと戒律の中で葬儀は執り行われます。
もちろん身だしなみは最低限守らなければいけません。

リゾート地バリ島はヒンドゥー教の島

島民の多くがヒンドゥー教だと言われるバリ島の葬儀は鮮烈です。
観光で訪れた際に葬儀に出くわすこともあると思いますが、日本の葬式とは全く違うので見るもの全てが強烈に印象に残ると思います。

トゥルニャン村の風葬

島の中でも地域によって葬儀の仕方が違いますが、とにかく驚くべき葬儀は風葬です。
亡骸は一旦、ヒンドゥー教寺院に祀られます。

その後、トゥルニャン村の奥まった林の中に整列されることもありますし、頭部だけが祀られていることもあるのです。
また、この葬儀にかかる費用が1体60万円と言われているのですが、この村は漁村でとても貧しく、火葬してお墓を作ることができないから風葬なのだという見方もされています。

ガムランの音と共にお祭りのような火葬式

人生最後の賑わいは、壮大なお祭りのような葬儀です。
かなりの予算が掛かると言われるほど準備期間も長く、最後のときをみんなで盛大に送り出します。
バデと呼ばれる動物の作り物に棺を載せて、バリ音楽とも言えるガムランの音で町中を練り歩きます。

火葬場に到着すると僧侶が祈りを捧げて、たくさんのお供え物と共に火がつけられます。
1時間ほどで燃え尽きますが、遺灰を集めて自宅の庭に祀る方もいますが、ビーチで行われる火葬の場合は遺灰を海に流すことが多いのもバリ島ならではの葬儀だと言えるでしょう。

家畜である牛が亡くなった場合にも海に埋葬することが多いので、リゾート地に遊びに行ったのにビーチから牛が流れている光景を目の当たりにすることもあります。
驚きの中にも輪廻転生の教えがヒシヒシと伝わる、ヒンドゥー教ならではの死者の送り方と言えるでしょう。