中国の葬儀文化とは

中国の葬儀事情

儒教の教えこそ中国の歴史とも言えるほど、孔子が作り出した思想が宗教として根付いています。
礼節を重んじて、目上の人には尊敬の気持ちで接することこそ儒教文化の教えです。

だからという訳でもありませんが、1回でもお世話になった目上の方を大切にすることを忘れてはいませんので、その方が亡くなられた場合には葬式に参列するのが当たり前なのです。
このような会葬者の方が多いせいか、葬儀場の外では何キロにもわたりご焼香の順番を待っていますので葬儀も大規模になる傾向にあります。

派手だけれどもきちんとしている葬儀

葬儀へ参列する人数が多ければ多いほど、立派な葬式だったと代々まで言い伝えられるほど、中国のお葬式は見た目の立派さがとても重要なのです。
儒教徒が多いけれども、葬儀に関しては宗教色を一切出さないというちょっと変わった葬儀です。
棺の前でお経を唱える僧侶もいなければ、ご焼香も無しとは不思議な葬儀に見えるかもしれませんが、会葬者として祭壇に献花をして棺のまわりを廻り故人に最後の別れをします。

また、天国への通行料としてお札を燃やすことも一般的な葬儀です。
最近では、お札のような紙に家の絵を書いたものや衣服を書くなど、天国に持っていくと便利なものを書いて燃やすというのも慣わしのようです。

歌手やストリッパーも呼ぶ?中国の葬式

日本の葬式では、著名人の追悼の言葉はあっても、派手な衣装に身を包み流行歌を歌っている若い女性がステージに上がっている姿など想像もつかないとおもいます。
また、ストリッパーを呼んで派手なパフォーマンスをする葬式など考えられず、もはや葬儀なのかエンターテインメントなのか日本人にとっては到底理解することなどできません。

しかし、これらのことは中国では当たり前の葬式だと言われていましたが、現在では厳しく禁止されているようです。
ただし、同じ中華圏の台湾では現在でも歌手が歌い、ストリッパーも登場します。
泣き専門の有名女性を呼ぶことは、中国国内でも引き続き行われている伝統です。

風水が支配する葬儀

日本人の考えでは、先祖代々から決められた場所に墓地がありますが、中国ではその都度、風水によって墓地を決めることもあれば、風水の方角に合わせて葬儀を執り行うこともあります。

中国の葬儀で見かける服装とは

中国の葬儀には特に難しい決まり事もありませんが服装については全身白色で統一しているか、黒で統一するのが一般的なようです。
また、親族においては黒の喪章をつけることが義務付けられています。
この色の服装であれば、洋装でも和装でも構いませんがアクセサリー類は外すことが礼儀です。
中国の葬儀は商業的なイベントにも見えますが、実際は盛大に送り出してあげようとしている親族の気持ちの表れだと言えるでしょう。